こんにちは! 上野昭代でございます。

初対面の時に必ず行われるのが、名刺交換。新入社員研修の時にも名刺交換は、必ずカリキュラムに入っています。特に日本人は「名刺交換好き」と言われていますね。

この名刺のルーツをさかのぼると、諸説あるようですが、約2000年前の中国と言われています。その頃は「紙」がなく、竹(竹のことを「刺」といった)を割って自分の名前を書いていたことから「名刺」と言われるようになった。あるいは、木片に名前を小刀などを使って刺して書いていたから「名刺」と言われるようになった。・・・など明確ではないようですが「名刺は中国発祥」というのは間違いないようです。ただ、使い方は訪問先が留守だった場合、「名刺」を戸口に刺して置いて来た・・ということに使っていたようです。

その名刺が、ヨーロッパに伝わり、特にドイツから広まったと言われています。ヨーロッパでは、社交界で使われ、最初は「トランプの裏に名前を書いて渡していた」そうですが、だんだんときらびやかで華やかな図柄になっていき、社交界では「名刺を持つ」というのがステータスだったようです。やがて、アメリカでも使われるようになり、日本でも名刺が使われるようになった、とのことです。
日本で名刺が使われ始めたのは、江戸時代と言われています。日本では、和紙に墨で名前を書き、最初は訪問先が不在だった場合に置いて来る・・・今の「不在連絡票」のような使い方だったようですね。やがて、幕末には印刷して使う人が増えて来たそうですが、その頃は、家紋の下に名前を書いた名刺が主流だったようです。研修では「名刺のロゴマークや名前の上には指など置かないようにします」とお伝えしていますが、その名残なのかもしれませんね。
そして、明治以降「鹿鳴館時代」の社交の場では、名刺はヨーロッパ同様に必須アイテムだったようです。今は、どこの国より「名刺」を重んじる日本。何しろ「名刺はその人の分身」などと研修でも言っています。笑 ただ、名刺にはその方の必要最低限の情報が載っているので、私はとても便利なツールだと思っています。時々、名刺交換をする時に「相手が差し出した名刺より下で渡す」などどされる方がいらっしゃいますが、いわゆるマナー的には「胸の高さで持ち、アイコンタクトを取って、名乗りあって同時交換をする」と言うのが、スマートです。

最近では、名刺の裏面にも凝ったデザインも多かったりしますね。ちなみに弊社は、一人一人、文言が違うメッセージが入っています。弊社の誰かと名刺交換をしていただいた際には、是非、裏面にもご注目ください!
いつも大変お世話になっているコピーライターの安井一郎氏のキャッチコピーです!