中小企業の社長(経営者)の方から、よく「社員との面談に時間を取られてね〜〜」などというお話をよく聞きます。でも、意味もなくやっても時間の無駄のように思います。

中小企業の社長が、社員との面談を実施すべき理由は何でしょうか?
社長が社員に対して「聞く耳を持たない」場合、面談を実施する意味はあるのでしょうか?

私はこのような面談は、ただただ時間の無駄になってしまうように感じます。

でも、きちんと意味を持たせた上であるなら、中小企業では是非「社長面談」を定期的にやった方が良いと私は思っています。

理由1.働きやすい職場作りのため

中小企業では社長と社員の距離感がいろんな意味で近いですよね。近いからこそ「お互いにものを言う相手がいない」と思うのです。

「会社を良くしたい」「会社を良くしよう」と思うのであれば、社員がどんなことを思い、どんな気持ちで仕事をしているのか?・・・ということを社長は聞かなければいけないと思います。

「会社を良くする」=社員が働きやすい職場にする
→生産性・ロイヤリティ・モチベーションが上がる
→ハイパフォーマンスな組織に

・・・ということに、やがてはつながっていくと考えます。

中小企業は、一人一人の社員の影響が大きいからこそ、社員にとって働きやすいことが、会社としての業績に直結していくと思います。

理由2.信頼関係を築くため

社長って、なかなか本当のことを言えない、言わないことが多いですよね。
良いことにつけ、悪いことにつけ、社員には「アレはいえない」「コレも言えないな」ということが多いように思います。

でも「社長と一緒に頑張ろう」と社員に思ってもらうには(思わせるには)、胸襟を開いて本音をきちんと話すことがとても大事だと私は思っています。
例えば、悩み・困りごと・弱みをむしろちゃんと社員にも見せていくことが、信頼関係につながっていくと確信します。

業績が悪い時など、なかなか本当のことが言えないこともありますが、社員はなんとなくわかるものです。
その時に、社長も勇気を出して「少し本音を見せる」ことで、社員の気持ちも変わっていくのではないでしょうか?

是非、信頼関係を築くことを目指して欲しいと思います。

理由3.現場・顧客を知るため

中小企業の経営者は、現場で起きていること、顧客の生の声を「肌感覚」でつかむことが必要です。
なぜなら、そこに視点を置くと、事業の見通し、新しいアイディア、リスクを察知することに繋がるからです。

社員にとっては「当たり前のこと」でも、社長が知ると、感じることが違うことがあります。それは、視点の高さが違うからですね。
現場が持っている情報・感覚と、社長の視点が合わさることで、素早い判断・行動につながることが多いと感じます。

それには、やはり社長面談等を通じて、信頼関係を築き、組織内での「情報の流通」を良くしておくことが重要だと思います。

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中小企業の経営者(社長)から、面談の時に「聞くべき質問は?」と良く聞かれます。みなさん、どんな話題が良いのか迷われているようですね。

よくあるのが、開口一番「最近、どう?」と聞いてしまう方が多いようですが、それでは何も相手から引き出すことができません。

中小企業は社長と社員の距離が近いことが多いですよね。それなのに「最近、どう?」と聞いてしまうと「なんだ・・・私の仕事ぶり、、見てくれていないのか」となる可能性もあります。

逆に細かいことばかり言いすぎて「マイクロマネジメント」も避けた方が良いでしょう。

社長との面談は「視点を少し高く、大きな方向性・話題」を扱った方が良いと思います。では、具体的にどのような話題が良いのでしょうか?

《話題1》面談する社員の仕事ぶり

まずは、「ここは見ていたよ。」から入るというのはどうでしょうか。

つまり「存在の承認」になるようにすることですね。

「きちんとあなたの仕事ぶりを見ているよ、認めているよ」ということが伝わるような具体的な話題で面談をスタートさせましょう。

ましてや、最初に「ダメ出し」にはしない!

「あの仕事でのこういう行動が良かった」というように具体的に話をすることで、まず、社員の仕事ぶりを認めることが肝心です。

《話題2》会社や仕事を良くするアイディア

お互いにリラックスしてきたら「うちの会社がもっとよくなるためにはどうしたらいいと思う?」などと聞いてみることも良いと思います。意外と社員の方も良いアイディアを持っているものです。

今の時代、中小企業は「柔軟に変化していくことが重要」です。そのためには社長が前向きに「社員と一緒に考えていく姿勢」を示すことが大事だと思います。

そして、大切なことは「聞いた以上は、出来ることから変えていくこと」ですね。

もちろん全部は出来るわけではないし「会社のためになることでないといけない」ということをきちんと伝えた上で、出来ることから速やかに変えていくことが、社員のモチベーションにも繋がると思います。

「何でも要望が通るわけではない」ということは、社員もそれくらいは分かっているものです。

社員が言い出さない・不満に思うのは「どうせ社長に言っても無駄」という状態を作ってしまっているように思います。

《話題3》社長自身が今何を考え、何をしているのか

社員には社長の動きが見えにくいものです。「いつも、いないよな〜」「どこで、何してんだろう?」と社員は思っています。

といって、社員と同じ動き方をしている社長にも困りモノですよね。ただ、社員から見ると「社長ってなにしてるんだろう」と思いやすいのです。

日頃、会社に対して不満があったりすると、そこをネガティブに捉えやすくなります。

「どういうことを、なぜやっているのか」を社員にも伝えていくことが必要だと思います。

その中で、社長の考え・アイディアなどを社員に問いかけてみたり、相談してみることも時には重要だと私は思います。

《+1ポイント》改善点のフィードバックは最後

面談の中で改善点について、もしどうしても伝えるなら「次はもっとこうすると良いと思う」という伝え方で、最後に話すのはどうでしょうか?

しかも「単なるダメ出しになってしまわないように」することが大切です。
ちゃんと最初の「承認」があった上で「改善」に向けての話をしていくようにしましょう。

逆に質問をしてみることも良いと思います。

「次回に向けて改善したいところはあるかな?」というように、社員の考えを引き出すようにすることも必要です。
社長が「こうすべきだ」と上から言ってしまうことのないように、あくまでも社員の考えを「待つ」ことも重要です。

お読みになってお分かりになるかと思いますが、社長は常に社員のことを「よく見ていること」、社内の様子をよく「観察していること」が、とても大切だと私は思います。

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最近、経営者の方に「面談・・・どうすればいいですかね?」ということを聞かれます。

特に「1on1」など、ちょっとしたブーム的なこともあり、「あ〜、うちの会社もやらなくちゃな・・・」みたいな感じで、何も考えずに面談を実施すると多くの場合、失敗すると思います。

では、良い面談はどのようにしたらいいのでしょうか?
今回は4つのポイントにまとめてみました。

ポイント1.とにかく『聞き役』に徹する

まずは「とにかく『聞き役』に徹する」こと!

評価や言い訳は絶対にしないことだと思います。

ついつい「あ〜、それね。それはね・・」と言い訳っぽいことを話し始めてしまったり…
「その件は、こうするといい・・と思っていたよ」とアドバイスしてしまったり…

「社員のためになるだろう」と思って話したことが、実は逆効果で、相手は心を閉ざしてしまいます。「何を言っても、社長は自分の想い通りにしたいんだよな」という気持ちを持たせてしまうのです。

「全て聞くから、なんでも言って」と伝えておきながら、いちいち評価めいたことを言ったり、言い訳をしたりすれば、そこで相手は何も言わなくなってしまいます。

「すべて聞くからなんでも言って」と伝えたのなら、「オープンマインドですべてを聞く」という気持ち・姿勢を相手に伝えることが大切です。

「社員に会社の状況を理解して欲しいんですよね」という経営者の声もよく聞きますが…その場合も、まずはとにかく「聞く」
まず社長から話してしまっては、「すべて聞く気持ち・姿勢」は社員に伝わりません。

そして、面談の中で「相手(社員)が会社のことをどう思っているのか・・・?」を丁寧に聞いていくことが、ポイントです。

面談を行っていくうちに「一緒に頑張って欲しい」「一緒にがんばろうよ」となっていくと大変良いと思います。

ポイント2.社員の「要望」もまずは受け止める

このように社長が相手の話を真剣に、必死に聞いていくと「要望」がたくさん出てくることが多いです。本音で話すからこそ、出てくることです。

社員は、みんな「自分が働いている会社が、よくなるといいな」と思っているのです。よくなるには、こうしたらいいのに・・・などと意外と考えているものでもあるのです。

実はその「芽」を摘んでしまっているのは社長自身だったりします。

そうした要望も、すべて「まずきちんと聞く・受け止める」ことが大切です。

もちろん企業ですので、すぐに変えられること、変えられないことがあります。そこは社員にきちんと理解を求めた上で、「変えられることは変えていくこと」がとても大事です。

その行動・姿勢を見せていくこと。そして、すぐに出来ることがあれば、なるべく早く変えることが、社員のモチベーションにもつながります。

ポイント3.面談の雰囲気や場作りも大切

面談をするときの雰囲気や場作りも大事な要素です。

ちょっとしたことですが、面談の座り方はどうするか?社長の真正面に座ってもらうのがいいのか?社長からみて斜めの位置に座ってもらうのか?
あるいは、面談の場所はどこで行うか?会議室で実施するのか?社長室で実施するのか?それとも別の場所を用意するか?

こうした考え方を「空間管理」と言いますが、そのあたりも面談をするときに考えなくてはならないことです。

「実際に面談をしてみると一人、1時間半もかかりましたよ・・・」とおっしゃる社長もいらっしゃいます。

普段と環境を少し変えるだけでも、面談の質が上がることがあるのです。

ポイント4.社員を「信じる」こと

最終的には、社員を「信じる」ことですね。

社員は、「社長の思い」がわからないのが不安、強いては不満につながっているのです。

社長が社員を信じることで、社員も社長を信じるようになります。
社員との面談は「本気」で、覚悟を持って望むことが大事です。

「本気」で社員の話を聞くことが、会社の成長・社長の成長につながると私は信じます。

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