「飲みニケーション」という言葉もちょっと古いですが…(笑)

最近はなかなか部下を「飲み会に誘う」というのも難しい状況のようにも思います。ただ、やり方次第では「飲みニケーション」も「実」のある取り組みにもなります。

そして、若いからといって、必ずしも「会社の目上の人と飲みたくない」とは限りません。

実際、私が研修でお会いする若手社員の方も、「かなり年上の社員・役員とも飲んでみたい・・・」という人が意外といます。
普段あまり聞けないような話が聞けたりすることで、「自身の成長につながる」と考える若い人も少なくないように感じます。

そこで今回は、「公式の飲み会=会社を挙げての飲み会(忘年会や新人歓迎会、など)」以外で、「飲みニケーションのポイント」を考えてみることにしましょう・・・

【その①】みんなが気軽に行ける・誘える・断れる

まず「気軽に誘える&気軽に断れる」・・・という雰囲気になっているかどうか?が重要です。

その中でも特にポイントなのは、「気軽に断れる」という状態かどうか・・・ということです。

「断るとその後が面倒」となると、そもそも「飲みに行く」がものすごくネガティブなものになってしまいます。
都合が悪いことは誰にでもありますし、また「お酒を飲めない人も一定数いる」ということも忘れずに!

どんな人も「気軽に行ける・ダメなら断れる」ような風土を日頃から作ることが大切です。

【その②】自社にとってメリット/デメリットを考える

飲み会をすることには、「メリット/デメリット」の両面があります。たとえば、、、

◯メリット
普段、話せないことが話せる/繋がりが深まる/意外な一面が見える

✕デメリット
費用・時間の負担がある/ストレスに感じる人も

というようなことですね。このあたりをきちんと考えることも重要です。

デメリットが大きいのであれば、「飲み会」を無理に開催しようとしなくても良いと思います。

「会社で飲むのが当然」と思考停止せずに、意味を考えることが必要ですね。

【その③】日頃から良いコミュニケーションがあるか?

そもそもの大前提として、飲みに行って楽しくなるような職場の状態かどうか・・・?

そうでない状態で無理に飲みに行っても、メリットもないし、そもそも参加者もいないと思います。「飲むこと」で完結するわけではなく、「日常〜飲み会の席」が連動しているのです。

職場の雰囲気が良い状態であれば相乗効果で良くなるし、悪い状態だと相乗効果で更に悪くなることもあります。

理想は、若手社員から「飲みに行きいませんか?」と上司に声がかかるような職場の状態が望ましいと思います。

【その④】上司は、説教や自慢話を絶対にしない

「飲み会の席」というと、上司が

「自分の自慢話・過去の武勇伝について語る」
「延々と説教をしてしまう」

と言ったことが良くありますね。

「ついつい」とか「悪気なく」やってしまうようですが、これはNGです。
飲み会の席では、上司は「脇役」に徹するのがとても大事です。

上司は「みんなが楽しく過ごしているか」に気を配ることに注力し、上司がお酒に飲まれないようにしましょう。また、部下同士でのアルハラ・セクハラなどもあり得るので、様子をきちん見ていること!

参加している部下の様子に目配り・気配りをして、決して「ぼーっと飲み続ける」ようなことをしないのが、「飲み会の席」での上司の務めだと私は思います。