現代は、知識・情報・データが山のように存在している。それらのうちのどれを選択して、どう活かすかという以前に、’取捨’すること自体が大変な作業になっている。しかし、それは決断に不可欠な要素である。
ここで、ある問題を設定する。
「多くの可能性から一つを選択するのと、少ない可能性から一つを選択するのとでは、あとになってどちらが後悔しやすいか?」
答えは、前者である。

たくさんの可能性のなかから一つを選択するほうが、少ない可能性から一つを選択するより後悔しやすい、という傾向がある。

         羽生 善晴著  『大局観』   ~自分と闘って負けない心~ 
                              
                           「選択肢が多いことは、迷いにつながる」より