最近は「きちんと研修を実施する」中小企業が増えてきていますね。とても良いことだと思います。

初めて研修を実施する場合、どうすれば良いか分からないから、「まずは外部の研修会社などに頼んでみる」と言う方法も良いかと思います。

しかし、外部に研修を委託する際に、ただ「丸投げ」になってしまうと、研修そのものが無駄になる可能性もあります。
「丸投げ」は楽ですが、やはり会社としての育成方針をしっかりと決めてから、外部に研修をお願いするのがベストです。

今回は、そうした「外部に研修を依頼する」際のポイントをまとめてみたいと思います。

なにはともあれ、まず気軽に相談を!

一口に「研修を外部委託する」と言っても、

「具体的な研修テーマがあって依頼したい場合」
「研修対象者や問題意識だけがあって、具体的な研修テーマが未定の場合」

等々、いろいろなケースがあると思います。

どんな状態であっても研修会社や講師はほとんどの場合、対応ができます。(もちろん時には、対応できない・・と言われる場合もあるかもしれませんが)

とにかく、最初は気軽に相談して行くのが1番良いと思います。

やりたい研修がある程度、決まっている場合

この場合、まず大前提として

・研修テーマはなにか?
・どういう課題感があるのか?
・予算感はどれくらいなのか?
・研修対象者は誰なのか?

と言った点は、最低限考えておく必要があります。

また、研修会社が用意した既存パッケージの研修が良いのか?それとも、自社用にオリジナルコンテンツをお願いするのか?という点も検討が必要です。

既存コンテンツは比較的安価で実施できる反面、最大公約数的な内容のため、自社の状況からはズレが生じることもあります。オリジナルコンテンツを作成してもらえばその点はクリアしますが、コストは高くなりますので、必要性とバランスから検討しましょう。

この辺りは、研修会社の方が慣れていると思いますので、変に駆け引きはせず正直に予算感と希望を話してみると良いと思います。

そして、1番大切なことは「会社としての人材育成の考え方・方針」が明確になっているかどうか?です。

この大方針がきちんと考えられていない状況でスポット的に研修を行っても「対処療法的」になってしまいます。つまり、お金と時間が無駄になるケースが多いです。

場合によっては、これらの点(人材育成の大方針など)を含めて相談をしていっても構わないと考えます。

こんな研修会社・研修講師が良い!

これは「ヒアリングをきちんとしてくれるところ」が、圧倒的に良いですね。
そして、まるで同じ会社の人のように「親身になって考えてくれるところ」に依頼するのが、ベストです。

そんなところ、あるかしら? 会ってみてわかるかしら? と思われるかもしれません。

でも、何社か来てもらって話をしていくうちにだんだんわかってきて「ここの研修会社にお願いしよう」「この講師にお願いしたいな」と言うことがはっきりしてきます。
研修会社、あるいは講師との相性もありますので、ここはじっくりと話して決めていくことが重要です。

そして、単なる「外部業者」と言う考え方ではなく、「一緒に組織を良くして行こう!」と思ってくれる、研修会社や講師を見つけていくことがとても大切だと私は思います。