多くの注目を集めた事業仕分けが終わりました。
初めての試み・・・公開の場での「事業仕分け」。
連日、多くの人が会場に詰めかけ話題となりました。それだけ、関心が高かったのだと思います。
今までは、密室で行われていた予算策定。そこを先ず公開にして、そのやり取りのプロセスを明らかにしたことは、私は大きな意義があると感じました。
高度な質問力、説明力が求められ、たくさんのオーディエンスがいる中でのやり取りは、緊迫したものもありました。
でも、そのくらい真剣に議論してもらわないと困ります。
私達が大変な思いをして納めている「税金」の使い道なのですから・・・
ただ、一方で乱暴すぎる・・・という意見も当然ながらありました。
簡単に結果の見えないものに関して、予算が削られたり、廃止されたりしていくのは、「納得できぬ」とノーベル賞受賞者の方々が、反論されていました。
確かに、そのとおりだと思います。
本当に必要な予算とは何か?
「無駄」とは、どういうものなのか?
と言ったところの議論と仕分け人の方々の共通理解がもっと必要だったようにも感じます。
ただ、先ず「行動」に起こしたことは、大きな前進でしたし、やって良かったと思います。
弊社が生業としている「人材育成」の事業も、研修を受けたからといって、すぐに成果の出るものではありません。でも、地道に継続して行うことで、企
業の将来を担うリーダーが育成できたり、あるいは、研究の分野においては、画期的な発明に繋がる・・・という非常に地道であり、かつ積み重ねが必要なもの
です。
それも大事にしていかなければ、この日本の良さがなくなっていってしまうよう
にも感じています。
急激な円高、デフレ、人員削減、・・・と明るい話題には、程遠い内容のニュースが連日報道されますが、みんなで真剣に日本の未来を考える時が来ていることは、間違いのない事実だと思います。