はじめて訪問する企業でも、「この会社の社員は不満がありそう」と短時間で感じ取るポイントがあります。
それは「挨拶」です。
どんな「挨拶」か?一言で言えば「慇懃無礼な礼儀正しさ」と言う表現がピッタリくる感じがします。
どう言うことか・・・?
私が企業をお訪ねする時は、経営者かそれに準ずる方をお訪ねすることが多いのです。その時、社員の方はとてもきちんと丁寧に、「挨拶」をしてくださるのですが、その挨拶がとても機械的なことがあります。
「言われているから仕方なく」
と言うのが前面に出ている感じを受けるのです。
つまり、心から
「こんにちは」
「いらっしゃいませ」
「お待ちしておりました」
と言っている感じではないのですね。
社員の方のお顔に
「社長、また面倒なことやるの?」
「この人は、一体何者?」
と言ったことが書かれているように私には思えるのです。その組織に「暖かみがない」と言うか「私の仕事をこれ以上増やさないでよ」と言う感じが、そのまま「挨拶」に出ているように感じます。
逆に言うと「挨拶」一つで、その組織の風土や社員の方が感じていることが、なんとなく見て取れてしまうことが多いのです。
たかが「挨拶」、されど「挨拶」。
なんだと思います。