中小企業のM&Aが盛んになっていますね。しかし、M&Aはやって終わりではありません。M&Aはその「後」が大事です。

M&A後というと財務的なことばかりに目が行きがちですが、実は「人」の面を疎かにすると、せっかくのM&Aが「負の方向」に動き出すことがあります。吸収する側/される側の双方の社員に対してのアプローチが、絶対的に必要です。

中小企業のM&A、全くの対等合併もありますが、ほとんどは吸収する側/される側の差があります。その出身が違う社員間でのコミュニケーションが難物。
放置すれば、社員間での不満や不信で「退職者が出る」「社内に変な派閥ができる」など、社内がガタガタしてきます。

絶対的に経営者がコミットすべき課題です。

M&Aは、組織を次のステージに向かわせるチャンスです。そこで手を抜いてしまうと、知らず知らずのうちに組織は崩壊の道を辿ることになります。そうなってから立て直すには、時間と費用が膨大にかかることを経営者は認識しておくべきだと思います。

一番神経を使わなくてはならないのは「人」です。