親族での事業継承でうまくいっていないケースが、コンサルに伺っていると意外と多いように感じます。特に創業40年〜60年くらいの企業で、日頃の関係に難しさを感じることが多いです。
それは結局「売上」に関わってくる。そこを認識出来る企業が生き残ると思います。
アトツギと先代の関係で難しいのは、先代が「世の中の状況が見えている様で見えていない」のに、本人がその認識がない時。
今の、特に30代の後継世代は、情報のキャッチアップもITの使い方も長けています。「このままじゃまずい…」と言う危機感を先代よりも感じています。
また、アトツギ・先代には「ビジネスに対する感覚のズレ」もあるように思います。そのせいで、先代が後継の考えにブレーキをかけてしまうことが多いのです。
例えば「新規事業」などの新しいチャレンジを考える際など、「まず小さな投資でやってみよう」と思う後継者に対して、「それで元は取れるのか?」とリスクが気になる先代。こうして進まないケースも多く見受けます。
親族での事業承継を行う際、「アトツギ・先代」関係は非常に難しいファクターですが、ここにきちんと向き合うことをしないと後々トラブルに発展することが少なくありません。家族ゆえの難しさがありますが、「なぁなぁ」にしないことが大切です。