2019年度が始まって、早くも2ヶ月が経ちますね。今年もフレッシュな新人が世の中にデビューしました!

今年は、4月の冒頭に例年通り「新入社員研修」を実施する企業だけでなく、十連休明けの5月頭に「新入社員研修」を実施される企業も多かったようです。弊社にも連休明けのご依頼が例年よりも多くありました。

私も毎年、新入社員研修の講師としてお仕事をさせていただいております。
振り返るともう20年近くになります・・・(ビックリ!!笑)

新入社員研修は、講師側も特別なエネルギーが必要ですが、私にとってはとても楽しい研修です。

毎年なので「今年はこんな特徴があるな」というのが、なんとなくわかります。
産労綜合研究所が発表した「今年の新入社員のタイプ2019」では、「呼びかけ次第のAIスピーカータイプ」と言われていましたが・・・

今回は、私が感じた「新入社員、最近の傾向と2019年の特徴」をまとめてみました。

新入社員、2019年の傾向

例年と比較すると、特に今年は「みんな優しく、相手のことを考えて行動する」という傾向の新入社員が多いと感じました。

逆に言うと「圧倒的なリーダー気質」のようなものを強く感じる方はあまりいませんでした。

ちょっと穿った見方かもしれませんが、「あるいは、敢えてそうした尖った印象を与えないようにしているのか?」とも感じました。

ここ数年から今年での変化

研修中のチーム単位でのワークも全員がコミットしながら進めることが出来ていました。
コミュニケーションの力も低い方はあまりおらず、全体的にとても「平均」している、と言うのが印象です。

数年前だと、ワークにコミットしない参加者も一部にいましたが、今年は全員が積極的に参加していました。

「言われたことは、しっかりやる」真面目な新人がとても多いように感じます。
他の講師の感じ方もほぼ同様で、「優しい感じの新入社員がすごく多いね」との感想を持っていました。

今年の新入社員、今後の課題

「優しく人当たりが良い」タイプの人が多いと感じた今年の新入社員。
平均して優秀な人が多いと感じる反面、これからの厳しいビジネスの世界では心配な点もあります。

「言わなくてはならないこと」がきちんと言えるのか?
「まあ、いいか・・・」で済ませてしまわないか?
自分が思っていること、感じていること、考えていること、が発信できるかどうか?

と言う点が少し危惧されるように思います。

「言いたいけど言えないな。まあ、黙っていてもいいか。私が言ったところでどうってことないし」などと言う気持ちを持ち続けると生産性にも影響が出てくるように感じています。

自分の思いを言葉にして発信出来るかどうか・・・その力は、今後多く求められる場面が訪れると思います。

企業側は、そうした点を踏まえて人材育成を進めていく必要性があるように思います。