「仕事には、早く慣れましょう」と言われると思うのですが、「慣れてはいけない」こともあるように感じます。

今朝のテレビ番組の中で「葬儀ディレクター」という仕事について、特集されていました。
そこの葬儀会社の社長さんいわく、「同業で何年も仕事をしてきた人は、絶対に採用しない」とおっしゃっていました。
つまり「慣れすぎている」と・・・

慣れすぎていると、仕事が雑になったり、どうしても自分の価値感で仕事を進めてしまう・・・とおっしゃっていました。

確かに、その通りかもしれません。
特に「葬儀」というのは、当事者(お客様)にとっては1回きりのことですが、葬儀会社にとっては、日々の仕事です。そんな時、慣れすぎている・・・という
のは、細かいところへの心配り、気配りがおろそかになってしまうように感じます。どれだけ、(この場合)ご遺族の立場になって考えることができるの
か・・・に尽きるのかもしれません。

しかし、良く考えてみるとどんな仕事も同じことが言えるのではないでしょうか。
仕事に慣れなくてはいけないのですが、慣れすぎることなく常に新しい視点や「これでいいかな?」と自問自答することを心がけなくてはいけないと思います。

弊社のような仕事も同じことが言えます。
相手の企業様にとって、より良い研修、役に立つ研修はどのようなものか・・・ということを常に考え、ご相談し、仕事を進めなくてはなりません。

仕事に慣れる・・・というのは、その「やり方」に慣れるのであって、決して「考え方」に慣れてはいけないのだと思います。