先日、以下の記事が目についた。

新型コロナ流行により学校が長期休校した英国で、働く母親の60%が近親者の助けを得られない中、育児をしたり子どもの自宅学習の面倒を見たりしながら仕事をこなし、孤独や抑うつ状態になっていることが分かった。英紙デーリー・テレグラフが7日伝えた。家庭での女性の負担が特に大きいことが浮き彫りになった。

2021/3/8 共同通信 https://nordot.app/741571414514614272?c=39546741839462401

どこの国でも同じことが言えるのではないだろうか? このような場合、私は「声に出して伝えてみること」がとても大事だと思っている。そこで大切になるのは相手との「対話」。

「私は大変」「何でわかってくれない」「もっと、ああして欲しい。こうして欲しい」と自分の頭の中だけで悶々としているのではなく「自分の今の気持ち」を率直に伝えることが大事なように感じる。声に出して伝えることが苦手な人は、文章にしても良いと思う。とにかく「自分の思いをまずは伝えること」。それが、解決への1歩のように思う。

これは、家庭のみならず、今のコロナ禍においては仕事を進める上でも大変重要だと思う。しかも「相手に届く伝え方」で。もちろん、家庭でも職場でも同じことが言えると思う。

でも経験上「相手に伝える」ことって、かなりエネルギーを必要とする。黙っていて「私の様子を見ていればわかってくれるよね」と言うのは何も伝わっていないのと同じだ。

特に日本人は「察してほしい」と言う文化だけれど、私は「こう思う」と言うことをきちんと声に出して伝えないと、何も進展しない。

コロナ禍でリモートワークが増え、孤独感やロイヤリティの欠如が表面上に現れ始めているようだ。過日、某コンサルティング会社のリーダーの方とお話をする機会があったが「オンラインでかなり頻繁に会議をしているが、それでも部下が何をやっているのかわからないことがある」「若い人の会社に対するロイヤリティは、確実に減っている(それでも良い、と言う企業は別だが)」「週に2度の出社日は、改めて仕事の進捗を確認し、修正し、と言うことが多くなる」と話していた。これからもっとこのようなことが増えていくのかもしれない。

いずれにしても「声に出して伝えてみること」は、さまざまな問題を解決していく第1歩だと思う。