このコロナ禍で、一番大きな変化は「働き方の変化による個人の価値」だと思います。テレワークが普及したことで、必ずしも都内に住む必要もなくなり、地方に移住する人も増えました。それも「価値の変化」だと私は思います。
今、弊社の顧問先で携わっている「新卒採用」もコロナ禍で大きく変わったことの一つだと大いに感じます。
採用が進んでいる23年卒業の学生は、大学4年間のうちコロナの影響を受けずに学生生活を送れたのは最初の1年間だけ。採用面接では必ずといっていいほど企業側が質問する「学生時代に頑張ったこと、力を入れたことは、何ですか?」(略して「ガクチカ」というそうです!)が、企業側も見つけられないし、学生も見当たらないのが現実のようです。
部活も出来なかった、ましてやアルバイトも出来なかった状態。授業もほぼ「オンライン」でほとんど家から出ない生活では、ガクチカはないわけです。
そのような中で学生の良さを見極めていくには、企業側が工夫や努力をしないといけない採用活動になると思っています。
まずは、企業として「どんな人が欲しいのか」の人物像、自社の「特徴・風土」や「大事にしたいこと=ビジョン」を明確にした上で、面接の質問なども工夫が必要だと思いますし、接点を多くしてお互いに理解を深めていくことが求められると思います。
今まで以上に「グループディスカッション」などを複数回、実施することも必要かもしれませんし、「ワーク課題」のようなことを実施して、学生の人となりを理解していくことが大事だと思います。
今回のコロナ禍は、人々の生活自体を大きく変化させました。そして価値観、考え方も変えざるを得ない状況が強制的に行われたと思います。私は、コロナ禍当初は人とのコミュニケーションができなくなったことに非常に悩み、悲しみました。このような状態からから何を学ぶか?は、人それぞれだと思いますが、私はこの現実を受け入れ、それにマッチした働き方や生き方、生活の仕方に変化させていく術を学んだように思います。
これから、気候変動で大きく環境が変わるかもしれませんし、大きな地震が起きる可能性もあります。それに立ち向かう健康と体力と知恵がこれから一番、求められることかもしれません。