ベンチャー企業様などで、最初は創立メンバーの数名でスタートしても、企業が大きくなると同時に社員もだんだんと増えてきます。
そんな時によくご相談されるのが、こんなお話です。
「リーダーが必要になってきました。今いる社員からリーダーを育てるのが良いか、あるいは外からリーダー人材を入れるか・・・迷っています。どちらがいいんでしょうね??」
みなさんは、どう思われますか?
可能な限り、今いる社員を育てる方がベター
ケースバイケースだと思いますが、基本、今いる社員を育てていく方が良いと思います。
特に、何も言わずに、いきなり外から引っ張ってくると、既存社員が「信頼されていなかった」と思ってしまうことがあります。
その場合、新しく入ってきたリーダーとの関係も思わしくない状態になる可能性があります。
そうなると、せっかく、企業が発展するチャンスであるにも関わらず、人間関係で歪みが生じ、その修正に時間を取られる場合も出てきます。
最悪、社員が辞めていくことに繋がることもありますよね。
私は、基本、今いる社員の中からリーダーに育てていくのが良いと考えます。
まず「リーダー」に期待する役割を明確にする
まずは、会社として「リーダー」に期待する役割を明確にすることが大切です。
その上で、該当する社員に「リーダーになってほしい」ということを伝えていきます。そこは、具体的に会社として望ましいリーダー像を伝えることが、重要です。
時間がかかるかもしれませんが、会社としてリーダーにふさわしいと考える社員に、アプローチをしていきましょう。
しかし、そこまでしても、結果として該当する社員全員から「リーダーになりたくない」と言われてしまったら、、、
その時に初めて「外からリーダーを入れることを考える」というフェーズになると思います。
ただし、そもそも誰も「リーダーになりたくない」という組織にしてしまっていること自体、ものすごい問題だと思いますが・・・
外から新しくリーダーを入れる場合の注意点
小さな組織での状態で、社長の知人、友人をリーダーに引っ張ってくるのは、本来は避けるべきだと思います。
社長とリーダーの間があまりにも近くなり過ぎ、社員との間に溝が出来る可能性もあります。
社長と社員が十分に意思疎通が出来ていれば別ですが、そうであるなら「リーダーになりたくない」という社員はいないはずです。
ただ、どうしても外から入れるリーダーが、社長の知人、友人であるならば、リスクがとても高いことを認識し、社長は社員の方とよくコミュニケーションを取る必要があります。
同時に、外から入れた社長の知人、友人の方とも距離感を大切にし、知人、友人という立場から「社員である」という認識を双方がきちんと持つべきだと思います。