あの3月11日の大震災から3か月がたちました。
あっという間の3か月でした。
今年は、春の桜も5月のゴールデンウィークも若葉の季節もなかったように感じます。
あっという間に時が過ぎてしまいました。
でも、時は確実に流れていて、今日が3か月目になります。
被災地では、まだまだ復旧もままならない状態です。
一瞬のうちに家族・住んでいた家・思い出を津波に流された多くの方がいらっしゃいます。
親を亡くした子供たち、子を亡くした親たち。
「家は、また作れるけど、人は作れない・・・」とインタビューに答えていた方がいらっしゃいました。
本当にその通りです。
今まで、普通に暮らしていた日常を、一瞬のうちにすべて失う・・・想像がつきません。
あの日、私はたまたま家で仕事をしていました。
生まれてから経験したことのない大きく長い揺れに、恐怖を感じ、現実をすぐには受け止めることが出来ませんでした。
ピアノが動き、ガラス食器がガチャガチャと音を立てて割れていきました。
地震がおさまり、テレビをつけてみると、まるで映画の世界かと思わせる、現実の惨状が映し出され、しばらく茫然と画面を眺めていたことを思い出します。
余震におびえた一晩でした。
この大震災で亡くなられた方々のご冥福を改めてお祈りすると同時に、被災された方々が一刻も早く、元の生活に戻ることが出来るよう、願ってやみません。
それには、今、私たちが出来ること、そして、被災地のことを決して忘れてはならない・・・という気持ちを常に持つことが大事なんだと思います。
この震災から多くのことを学びました。
みんなで協力すること、助け合うこと。
相手の気持ちを思いやること。
優しい気持ちを持つこと。
今まで忘れかけていたことを意識の中にとり戻すことが、出来ました。
復旧・復興はまだまだこれからです。
普通の生活、いつもの生活・・・かけがえのないことのように思います。
地震・津波・原発・・・日本は、瀕死の重傷です。
多くの国々の方が救援隊で、助けにきてくださいました。支援物資もたくさん届けてくださいました。
自衛隊・消防・警察・そして多くのボランティアの方・・・
その方々の活動を見ているだけで、胸が詰まります。
被災された方々が「いつもの日常」を取り戻す日まで、私たちは「3月11日午後2時46分」を忘れてはならないと改めて思います。