会話はよどみなく、次から次へと流れを生んでいった。一つひとつの言葉や考えや体験が互いにつながり合い、補いあっていく。それは複雑な図柄の美しいタペストリーを織り上げる作業に似ていて、まるである意図に沿って人々が話をしているかのようだった。それも、事前に何の練習もすることなしに。意識は見事なまでに「奔流」となって流れていた。人々は一体となって話をし、全員が思考という作業に参加していた。まるで、一つの意識をみんなで作り上げていくかのように。やがて人々は、会話というシンフォニーを奏ではじめた。その一部始終を目の当たりにしながら、私はセルティックスでプレーをしていた頃、同様の経験をしたというビル・ラッセルの話を思い返していた。

シンクロニシティ ~未来をつくるリーダーシップ~
                            ジョセフ・ジャウォースキー著より

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