アクションラーニングでは、「視点を変えた質問」というのが、有効に働きます。

ひと口に「視点を変える」といっても、結構難しいものです。
人は、自分だけのメガネで、物事を見ようとします。自分の価値観で物事を見ようとします。
その枠組みをはずすことで、視点を変えることが出来、また視野も広くなるのです。

以前、聞いた話ですが・・・
銀行では通常、毎朝、支店の行員が集まって「朝礼」をするのが慣わしのようです。ほぼ、始業10分前くらいに店舗の一番奥に位置している「支店長席」あたりで朝礼を行うのが一般的だそうです。

あるとき、ふと考えた支店長さんがいらっしゃいました。
「別の場所で朝礼をやってみよう!」
その場所とは、お客様が日々おいでになるロビー、つまり店舗側ではなく、
お客様の目線で・・・ということで、ロビーで行うことにしたそうです。
逆サイドに立ち位置を変えてみたのです。

そこで、見えてきたものは、
 ・思ったより、店舗内での仕事ぶりが見える
 ・机上の書類の乱雑さが気になる
 ・「顧客名簿」なんていう書類もお客様の目に触れている
などなど、今まで全く気づかなかったことが、見えたそうです。

そうです、つまりは視点を変えてみたところ、改善点が見つかったり、お客様の立場で物事をとらえるきっかきにもなったのです。

私も一方的に物事を見てしまうことがあります。
「視点を変える」ということを常に意識していると、問題だと思っていたことが
違って見えたり、思わぬアイデアが浮かんだりするように思えます。